ネコが主人公の小説を読みました (その2)
うちの雌猫るみちゃんは、昔は半分外で暮らしていました。
というよりエサを与えて、手なづけてしまったのですが・・・。
ですから寝ているときと食べているとき(&おトイレのとき)以外は、
外へ出ることが彼女の毎日の生活でした。
そんな彼女の行動を、当時の私はあれこれ空想していました。
一体どんなルートを通ってどこへ行くのか。
そして何を見て何をしているのか。
他にどんな猫(仲間)と会っているのか。
もしあの狭いネコの額に、
スパイ映画で使うような小型カメラをつけられたら・・・。
首にリボンを巻いても、るみこはお外のコ。
当時のるみこ。額が狭くて小さくて、カメラを仕込めません。
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ポール・ギャリコの小説「ジェニイ」は、そんな欲求を叶えてくれる本です。
ネコの目線でネコの生活を描いていて、
擬人化された物語とはいえ、甘いおはなしだけではありません。
動物と人間の厳しい間柄もきちんと書いています。
イギリスを舞台に、かわいい猫たちが大冒険を繰り広げます。
同じ作家のもう一冊、「トマシーナ」。
「ジェニィ」と同じキーワードがたくさんあります。
最大の特徴は偶然か必然か。
猫の手を借りることによって、
登場する者たちが困難に立ち向かい、人生のステップを一段登ります。
「ジェニィ」も「トマシーナ」もストーリー性が十分にあり、
スピード感溢れる展開です。
特に「トマシーナ」はびっくりしたことに、創元推理文庫社から出版されています。
そう、これはミステリで、きちんと謎解きもあるんですよ。
人との間に壁を作ってしまった男とその家族の絆が壊れてしまい、そして・・・。
猫好きな人・本好きな人に読んでいただきたい見事な作品です。
今や頭も大きくなった、るみこです。
広い背中が頼もしい男のコ、ラガーです。
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2回に渡って、猫を題材にした小説のカンタンな紹介をしました。
あまりストーリーに踏み込みませんでしたが、
もっと知りたい方は amazon なりで検索してみてください。
しかし猫の本を読むのって、至福の時ですね。
どなたか他にいい本があったらご紹介してください。
最後にモトゾーさん、めかじきさん、
本のことを教えてくれてありがとうございました。
COMMENT
読まないのですが、特に「トマシーナ」には興味津々です。
さっそくアマゾンに注文しました!
ありゃ、額の狭かったるみちゃん。カメラを仕込まれないようにしないと。。
でも、ねこの額って言うくらいですから、大丈夫ですね。
サラリーマンになって、なかなか落ち着いて本が読める環境がなくなりました。
せいぜい、電車の中?定年したら(何年先?)読むと言って、本を大量に
買いこんで、いつもかみさんに文句を言われているんですよ(笑)
今は室内飼いが主流ですから、猫たちも外で冒険が出来なくなりましたね。
でも外は危ないことが多いから、るみちゃんもおうちの中で幸せですね(^.^)
うちはいまだに外へも出しているので、時々どこで何をしてくるんだろうと思います。
ホントにカメラか何かで撮って見てみたいです。
「ジェニィ」も「トマシーナ」もとても面白そうですね、。
今日本屋さんで探しましたがなかったので、ネットで買ってみようかな。
インフルエンザも怖いし、秋は家で読書三昧が良さそうです。
私も「猫だましい」を読まなければ、これらの本と出合うことはありませんでした。
読むなら「ジェニィ」の方を先に読んだらいいと思います。
「トマシーナ」の方が、作品としてよく出来てますし。
本を読むのは大体電車の中です。
身体の具合が悪ければ、病院の待合室もよく読めますが・・・。
最近は病院にかかることもありませんし。
やっぱり家の中で本を読むのは、昔より減ってしまいました。
るみこはもう寝てばかりなので、小型カメラを仕込んでも同じ絵しか写らないかも ~(^◆^;)~
家猫ならではの、超リラックスポーズの2匹でした。
お外の猫ちゃんたちは、ここまで能天気な顔してませんね。
お外で車やトイレの問題がなければ、
うちも猫たちを遊ばせてあげたいんですが・・・。
ちょっと寂しい思いをさせてます。
その分、安心・安全なんですよね。
もしよかったら、ろみさんも読んでみてください。
小説のテンポがいいのですぐに読めてしまいますが、
猫の世界の話が心地ヨカッタので大切にページをめくりました。
後悔はさせません(笑